門を越えてさらに南に進みますと、ポルタ・ティチネーゼ大通りに面するティチネーゼ地区に入ります。しかし、その前に門の左側に位置するグロムでおいしいジェラートを食べましょう！最近日本でも話題になったグロムというのは比較的に新しいお店で、品質にこだわった素材から作ったジェラートを提供しています。スローフード認定や有機農業の素材が多いため、季節によってジェラートの種類が違ってくるという楽しさもあります。他のジェラート屋と比べたら値段はちょっと高めですが、ポルタ・ティチネーゼまで来たら是非お試しください。そしてジェラートを手に持ちながら、ポルタ・ティチネーゼ大通りへ向かいましょう。若者向けのお店が多いですが、ほかにはブランド物やインテリア・ショップもありますから、ウインドーショッピングにおすすめの道です。
※http://www.grom.it/ita/

おおよそ400メートル進んだら、左に大きな教会が見えて来ます。これが聖エウストルジョ聖堂です。ロンバルディア州の建築と美術を代表するスポットで、とくになかのポルティナーリ礼拝堂を是非見学しましょう。
※観光スポットメニューにある聖エウストルジョ聖堂の説明をご参考ください。
※※http://www.santeustorgio.it/

聖堂を出たらさらに南に向かいます。大きい広場のど真ん中に古代ギリシャ神殿を思い出させるような新ティチネーゼ門が立っています。これが、1804～15年にスペイン支配下時代の城壁を取り壊して、中世の物に代わって新たな南門として建築されました。そのすぐ右に広がるのは、ダルセナです。ダルセナとは、ミラノのナヴィリ（運河）の合流点にあった港を指しています。このエリアのほとんどはレストランや飲み屋が占めているため、夜遊びのもっとも有名なスポットです。

門から西に向かっておおよそ150メートル歩きます。運河に沿って伸びるアルツァイア・ナヴィリオ・グランデ通りに曲がって、さらに200メートル進みますと、1800年代のミラノを想像させるラヴァトーヨ（洗濯場）が右側にあります。19世紀前半に作られましたが、第二次世界大戦直後まで女性達がここまで足を運んで、毎日ミラノ民謡を歌いながら洗濯をしていたと言われています。

運河に沿って500メートル離れているトラム停まで歩きます。ここからトラム２番（コルシコ方面）に乗って、3つ目のトラム停（ロドヴィーコ・イル・モロ/ペスタロッツィ）に降ります。運河を渡りますと、聖クリストフォロ教会があります。この教会が1399年のペストの終わりを機に、ミラノ君主ジャン・ガレアッツォ・ヴィスコンティによって現在の位置に建てられました。城壁のすぐ外側にあったため、小さな宿も教会の隣に設けられて、ルネサンス時代の旅人がよく使っていたと言われています。
※http://www.chiesasancristoforo.it/

教会の見学の次に、もう一回トラム２番に乗って（コルシコ方面）２つ目のトラム停（ロドヴィーコ・イル・モロ/グインテッリーノ）まで行きます。トラム停から徒歩5分にフォルナーチェ・クルティがあります。これは1450年代から存在する大窯です。ミラノの教会の赤い煉瓦などがほとんどこの大窯で作られたとされます。ショールームにはロンバルディア州の赤いテッラ・コッタで出来た花瓶、食器やタイルなどがたくさん揃っていますから、ミラノのユニークな思いでやお土産をお探しならこのお店は大変おすすめです。
※http://www.fornacecurti.it/